OKIアイディエス(OIDS)は、Armと「Arm Approved Design Partner」契約を結んだ。Armアーキテクチャを搭載したASIC/LSIの開発を計画している顧客に対し、OIDSはFPGAを活用したプロトタイプの開発・検証サービスを提供していく。
OKIアイディエス(OIDS)は2025年6月、Armと「Arm Approved Design Partner」契約を結んだと発表した。Armアーキテクチャを搭載したASIC/LSIの開発を計画している顧客に対し、OIDSはFPGAを活用したプロトタイプの開発・検証サービスを提供する。
OIDSは、製品開発の上流工程にフォーカスして設計開発受託サービスを行うOKIのグループ会社。特に、FPGA設計では数多くの実績を持ち、さまざまなノウハウや独自IPを蓄積している。
Armとの提携によってOIDSは、顧客が予定しているArmコア搭載のASIC/LSI開発に対し、FPGAを使ったプロトタイプを事前に開発し提供する。これによって顧客は、実現しようとしていた仕様をFPGA上で動作させ、期待した要件を満たしているかどうかを事前に検証することができる。FPGAを用いたことで、設計内容を柔軟に変更することもできる。
プロトタイプで仕様の検証を終えた後に、ASIC/LSI開発へのシームレスな移行も支援していく。これにより、顧客はASIC/LSIの開発プロセスを効率化でき、開発期間の短縮が可能となる。さらに、「設計技術者が不足している」という課題も解決できるとみている。
OKIグループでは、設計受託した機器の試作や量産に関して、OKIが展開するEMS(生産受託サービス)事業において対応できる体制を整えている。
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