今回は米Seagate Technologyの2025会計年度第4四半期(2025年4月〜6月期)の決算を紹介する。
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2025年7月29日、WDが同年7月30日である。そこで今回と次回は、Seagate(今回)とWD(次回)の四半期業績を続けてご報告する。
Seagateの会計期間は7月から始まり、6月を決算月とする。7月29日に同社が発表したのは2025年4月〜6月期の四半期業績であり、会計年度表記では「2025会計年度第4四半期(Q4FY25)」となる。
2025会計年度第4四半期(2025年4月〜6月期)の売上高は、前四半期(前期)比13%増、前年同期比30%増の24億4400万米ドルである。前年同期比は5四半期連続の増加となった。クラウド向け大容量HDDの販売が世界全体で引き続き堅調なことが、売上高を押し上げた。
営業利益にはNon-GAAPベースとGAAPベースがある。Non-GAAPベースの営業利益は6億4000万米ドル、GAAPベースの営業利益は5億6800万米ドルとなった。前四半期(前期)比ではそれぞれ26%増、32%増となった。
粗利益率はNon-GAAPベースが37.9%、GAAPベースが37.4%となった。前四半期(前期)からはそれぞれ1.7ポイント増、2.2ポイント増である。売上高営業利益率はNon-GAAPベースが26.2%、GAAPベースが23.2%となった。前期比ではそれぞれ2.7ポイント増、3.2ポイント増である。売上高、営業利益、利益率の全てが前期比で上昇した。
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