Micronの主力製品はDRAMとNANDフラッシュメモリである。2025会計年度第4四半期(2025年6月〜2025年8月期)の売上高に占めるDRAMの比率は79%で、前四半期(前期)と比べて3ポイント上昇した。NANDフラッシュメモリの比率は20%で、DRAMとは逆に前期比で3ポイント低下した。
2025会計年度第4四半期(2025年6月〜2025年8月期)におけるDRAMの売上高は、前四半期(前期)比27%増、前年同期比69%増の89億8400万米ドルである。ビット換算の販売量は前四半期(前期)と比べて11〜14%(low-teens percentage range)増と拡大した。平均販売価格(ASP)は前四半期(前期)から10%〜20%(low-double-digit percentage range)の上昇である。
2025会計年度第4四半期(2025年6月〜2025年8月期)におけるNANDフラッシュメモリの売上高は、前四半期(前期)比4.5%増、前年同期比4.8%減の22億5200万米ドルである。ビット換算の販売量は前四半期(前期)と比べて4%〜6%(mid-single-digit percentage range)減と縮小した。平均販売価格(ASP)は前四半期(前期)と比べて7%〜8%(high-single-digit percentage range)上昇した。
2025会計年度第4四半期(2025年6月〜2025年8月期)の業績発表で1つ注目すべきなのは、在庫回転日数(DIO:Days Inventory Outstanding)が、過去に30%を超える売上高営業利益率を計上していた2022年(暦年)前半の水準にまで減少したことだろう。DIOは前四半期から15日短くなり、124日となった。2四半期連続で短縮した。
過去にDIOが130日を切っていたのは、2022会計年度第3四半期(2022年5月期)にまでさかのぼる。DIOは109日と短い。同期の売上高営業利益率は34.8%と高かった。その前期である同第2四半期(同年2月期)もDIOは113日と短く、売上高営業利益率は32.9%と高い。
(次回に続く)
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