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ソニー・ホンダモビリティが次世代「AFEELA」を初公開、28年以降に米国投入へCES 2026 現地レポート(1/2 ページ)

ソニー・ホンダモビリティは「CES 2026」に先駆けて開催したプレスカンファレンスで、「AFEELA 1」のプリプロダクションモデル(先行量産車)と次世代モデルのプロトタイプ「AFEELA Prototype 2026」を公開した。AFEELA Prototype 2026をベースにした新モデルは、2028年以降に米国で発売予定だという。複数の日系メディアによる合同インタビューでは、クルマの“基礎体力”となるハードウェア/半導体の進化に対する期待も寄せた。

» 2026年01月06日 15時46分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

 ソニー・ホンダモビリティは2026年1月5日(米国時間)、「CES 2026」(2026年1月6〜9日、米国ネバダ州ラスベガス)に先駆けてプレスカンファレンスを開催し、同社の電気自動車(EV)「AFEELA 1」のプリプロダクションモデル(先行量産車)を展示するとともに、次世代モデルのプロトタイプ「AFEELA Prototype 2026」も初公開した。

「AFEELA 1」(左)と「AFEELA Prototype 2026」[クリックで拡大]
AFEELA Prototype 2026の外観[クリックで拡大]

 2022年に創業したソニー・ホンダモビリティは2024年、2025年と、ソニーグループとしてCESに連続出展した。ソニー・ホンダモビリティ単独でCESに出展するのは今回が初めてになる。

 前回の「CES 2025」では、AFEELAの最初のモデルとなるAFEELA 1を発表した。AFEELA 1は、同社独自の先進運転支援システム(ADAS)「AFEELA Intelligent Drive」を搭載し、40個に上るセンサー(カメラ、LiDAR、レーダー、超音波センサー)と、最大800TOPSの演算能力を持つ電子制御ユニット(ECU)によって、Perception(認識)、Prediction(予測)、Planning(行動計画)の各工程で高度な運転支援を行う。米国オハイオ州の工場で生産し、ことし(2026年)後半にカリフォルニア州での納車を開始する。さらに、カリフォルニア州に続き、2027年にはアリゾナ州でもAFEELA 1を展開する。日本では、2027年上半期に納車を開始する計画だ。

 AFEELA Prototype 2026は、AFEELA 1よりも車室内の空間を広げることを重視したモデルになる。外観はSUV寄りに見えるが、ソニー・ホンダモビリティは特に「SUV」とは言及していない。センサーの搭載数など詳細は明らかにされなかったものの、同プロトタイプをベースにした新モデルは、2028年以降に米国で発売予定だという。

 ソニー・ホンダモビリティの代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)を務める川西泉氏はプレスカンファレンスの冒頭で「ソニー・ホンダモビリティの設立から約3年が経過した。この間、自動車業界ではさまざまな進化や成長があった。われわれは、モビリティを、よりインタラクティブに感じる存在へと発展させていく。それを実現するのがAIの力、つまり“Vehicle AI”だ。Vehicle AIの進化は、特に自動運転や対話型エージェントの領域に大きな影響をもたらす。AIはまさに、モビリティの革新の中核だといえるだろう」と語った。

プレスカンファレンスに登壇したソニー・ホンダモビリティの代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)を務める川西泉氏[クリックで拡大]

Qualcomm「Snapdragon Digital Chassis」を採用

 川西氏は、今後特に強化していく技術にも触れた。ADASでは、AFEELA Intelligent Driveをさらに発展させ、VLM(Vision Language Model)を統合したAIモデルを搭載する。レベル2の運転支援から、将来的にはレベル4相当の技術を目指す。対話型パーソナルエージェント「AFEELA Personal Agent」については、Microsoftの「Azure OpenAI」を活用することで、よりパーソナライズされた自然でカジュアルな対話ができるようにする。

 これらを実現すべく、AFEELAの次世代E/Eアーキテクチャには、Qualcomm Technologiesの最先端プラットフォームである「Snapdragon Digital Chassis」を採用する予定だ。

 プレスカンファレンスには、Qualcomm TechnologiesのAutomotive, Industrial and Embedded IoT, and Roboticsでエグゼクティブバイスプレジデント兼グループゼネラルマネジャーを務めるNakul Duggal氏も登壇し、Snapdragon Digital Chassisによって、コンテンツのカスタマイズや自然な対話、デバイスのシームレスな統合が可能になると語った。「AFEELAにより、ソニー・ホンダモビリティはモビリティを再定義するための一歩を踏み出している。Snapdragon Digital Chassisがその中心に存在することをうれしく思う。AFEELAは、インテリジェント機能を搭載したクルマにおける、新しいベンチマークになるだろう」(同氏)

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