レゾナックは2026年2月13日、2025年12月期通期の決算を発表した。半導体・電子材料領域は大幅に増収し営業利益も四半期単位、年単位ともに過去最高益を達成した一方、ほか領域の減収により全体の売上高は1兆3471億円で前年度比3.2%減、営業利益は半導体・電子材料領域のけん引により1091億円で同18.4%増になった。
レゾナックは2026年2月13日、2025年12月期通期の決算を発表した。売上高は1兆3471億円で前年度比3.2%減、営業利益(国際会計基準[IFRS]ではコア営業利益)は1091億円で同18.4%増、純利益は290億円で同60.5%減だった。半導体・電子材料領域は大幅に増収し営業利益も四半期単位、年単位ともに過去最高益を達成。モビリティー、イノベーション材料、ケミカル、クラサスケミカル(石油化学事業)領域の減収により全体では減収となったが、営業利益は半導体・電子材料領域のけん引により増益した。
セグメント別に見ると、半導体・電子材料は売上高が5063億円で前年度比14%増、営業利益は1084億円で同47%増だった。前工程材料はNAND需要の回復ペースの緩やかさや、排ガス処理装置事業の譲渡などで売上高836億円(同3%減)と減収したが、後工程材料はAIなど先端半導体向けで販売数が増えて2450億円(同17%増)、デバイスソリューションはデータセンター向けのHDD需要が堅調に推移して1224億円(同15%増)と増収した。後工程材料では、AI用先端半導体向け製品の比率が20%まで拡大したという。
モビリティーは事業譲渡や一部国内顧客の需要減の影響を受け、売上高1784億円(前年度比11%減)、営業利益44億円(同31%減)になった。イノベーション材料も、自動車市場低迷の影響で一部製品の需要が減り、売上高922億円(同5%減)、営業利益104億円(同8%減)だった。
ケミカルは売上高が1744億円で前年度比14%減、営業損益は前年度の18億円の黒字から、55億円の赤字に転落した。炭酸ガスの数量増や一部製品の値上げにより、化学品事業は増収増益したものの、黒鉛電極の市況低迷の影響を受け、グラファイト事業が減収かつ赤字拡大した。
クラサスケミカルも、ナフサ価格の下落に伴う販売価格下落や、市況の下落、在庫受払差の悪化によって減収減益。売上高は3003億円で前年度比9%減、営業利益は47億円で同45%減になった。
非経常項目は625億円の損失で、前年度の31億円損失から594億円悪化した。事業譲渡などに伴う減損損失として510億円を、事業再編などの損失として42億円を計上したことなどに加え、前年度は旧本社土地建物の売却による売却益があったのに対し、本年度は大口の資産売却がなかったことで大幅悪化したという。
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