メディア

JDI、25年3Q累計は145億円の赤字 債務超過額は60億円に拡大センサー/パッケージングで再起を図る(1/2 ページ)

ジャパンディスプレイ(JDI)は2026年2月12日、2025年度第3四半期(10〜12月)の決算を発表した。第3四半期累計の純損失は145億円で、純資産は60億円の債務超過となった。今後はサプライチェーンの国内回帰やフィジカルAIの加速といった外部環境の変化を追い風と捉え、「BEYOND DISPLAY」の取り組みに注力する方針だ。

» 2026年02月13日 10時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]

 ジャパンディスプレイ(JDI)は2026年2月12日、2025年度第3四半期(10〜12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比97億円減の308億円で、営業損失は同40億円改善し43億円だった。純損失は同288億円改善し32億円だった。

 第3四半期累計の業績は、売上高が前年同期比462億円減の973億円、営業損失は同50億円改善し187億円だった。純損失は同342億円改善し145億円だった。

2025年度第3四半期のJDIの業績概要 2025年度第3四半期のJDIの業績概要[クリックで拡大] 出所:ジャパンディスプレイ
2025年度第3四半期累計のJDIの業績概要 2025年度第3四半期累計のJDIの業績概要[クリックで拡大] 出所:ジャパンディスプレイ

 第3四半期の売上高の減少は、鳥取工場(鳥取県鳥取市)と茂原工場(千葉県茂原市)での生産終了による受注減が影響した。営業損失の改善は、両工場の生産終了による経費削減や構造改革による人件費削減が進んだためだ。純損失は前年同期比で大幅に改善したが、これは前年同期には茂原工場の生産終了に伴う減損損失(204億円)の影響があったことが主な理由だ。

営業利益の増減要因 営業利益の増減要因[クリックで拡大] 出所:ジャパンディスプレイ

 2025年度第3四半期終了時点での貸借対照表を見ると、資産合計は2024年度末と比べて95億円減少。一方で負債合計は35億円増加し、純資産は129億円減少して、60億円の債務超過となった。JDI最高財務責任者(CFO)の平林健氏は「引き続き、茂原工場の資産売却などを通じて財務状況の改善に取り組む」とした。

2025年度第3四半期終了時点でのJDIの財務ハイライト 2025年度第3四半期終了時点でのJDIの財務ハイライト[クリックで拡大] 出所:ジャパンディスプレイ

 2025年11月に生産を終了した茂原工場は、量産ラインの停止と装置売却契約を終えた。現在は、工場跡地を含む資産売却に向けた交渉を複数の候補と進めている段階だ。同工場で生産していた有機ELディスプレイ(OLED)「eLEAP」の戦略提携に伴うInnoluxとの活動は終了したが、JDIの知的財産、特にマスクレス蒸着技術は引き続き業界に提供し、収益機会を探るという。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.