ロームが同社にとって第5世代「SiC MOSFET」を開発した。第4世代品に比べ高温動作時のオン抵抗を約30%低減した。電動車(xEV)用トラクションインバーターやAIサーバ用電源などの用途に向ける。
ロームは2026年4月、同社にとって第5世代となる「SiC MOSFET」を開発したと発表した。第4世代品に比べ高温動作時のオン抵抗を約30%低減した。電動車(xEV)用トラクションインバーターやAIサーバ用電源などの用途に向ける。
同社は2010年にSiC MOSFETの量産を始めた。2020年には第4世代となるSiC MOSFETを開発し、車載機器や産業機器に向けて供給してきた。今回発表した第5世代品では、素子構造を見直すとともに、製造プロセスの最適化を図った。これによって高温動作時(ジャンクション温度:175℃)のオン抵抗値を低減することに成功した。高温環境で使用される車載用途などにおいて、ユニットの小型化や高出力化に対応できるという。
第5世代SiC MOSFETは、2025年からベアチップのサンプル出荷を始めていて、2026年3月に開発を終えた。2026年7月からは第5世代SiC MOSFETを搭載したディスクリートやモジュールのサンプル供給も開始する。第5世代SiC MOSFETは今後、耐圧やパッケージなどの仕様について、シリーズ展開を図る予定だ。
第5世代SiC MOSFETについては、xEV用トラクションインバーターや車載充電器(OBC)DC-DCコンバーターなどの車載機器を始め、AIサーバやデータセンター向け電源、太陽光発電インバーターといった産業機器などの用途に提案していく。
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