十分なメモリ容量を確保すべく、一部の自動車メーカーは従来の供給ルートから調達するのではなく、半導体工場と直接取引を行ったり、予測不可能な自由市場を回避するために地元のメモリ工場に投資したりしている。
ただし、Wilford氏は自動車メーカーは慎重に行動すべきだとも指摘する。「サプライチェーンの逼迫(ひっぱく)から人々が学ぶ主な教訓は『過剰生産能力を抱えたまま、生産能力を増やすことで逼迫を解消してはいけない』ということだ。まさにそれが今回の状況にも影響を与えている」と語った。
山路氏は、自動車部品の調達戦略では、より根本的な変革が必要だと強調する。「唯一の真の解決策は、十分な在庫を確保することだろう。自動車業界はこうした提案を受け入れることに非常に消極的だが、供給が逼迫した際の問題を回避するためには、在庫を抱える以外に選択肢はない」
山路氏は自動車業界の購買力の厳しい現実を指摘する。「車載用半導体は半導体市場全体のわずか10%程度にすぎず、半導体業界の観点からすれば、決して優先順位の高い分野ではない。自動車業界は、この前提に基づいてサプライチェーンマネジメントを検討すべき時期に来ているのではないか」
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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