NTTはこれまでもIOWN関連技術の開発を進めてきたが、現在は光電融合や分散制御の技術開発が加速し、シリコンバレーを中心に世界で多くのスタートアップ企業が誕生している。
これを踏まえNTTは、ファンドの設立によってグローバルなエコシステムを構築し、有望企業の発掘や関連技術への投資、スタートアップ企業と投資元企業による事業開発などを目指す。投資対象領域はAI向け半導体やパッケージング技術、フォトニクス技術、光デバイス/光電融合モジュール、分散型AI基盤の制御技術など。北米を中心にアジアや欧州も含む世界のスタートアップ企業に投資を行う。柳瀬氏によると投資先の割合は米国が50%、アジアが25%、欧州やイスラエルなどが25%程度となる想定だ。
ファンド設立に当たって、シリコンバレーと東京を拠点とする運営会社のCatalight Capitalも設立する。さらに、Walden Catalystとも協力する。IOWN AI Fundはミドルステージからグローステージの企業への投資を、Walden Catalystはシードステージからアーリーステージの企業への投資を担う。
柳瀬氏はエコシステムを構築してビジネスを成長させた例としてNVIDIAを挙げ、「IOWNもエコシステムを形成し、デバイスやソフトウェア単体ではなくシステムとして事業を進めていくことを考えている」と語った。
NTT 代表取締役 CEOの島田明氏は「AI時代のインフラは1社だけで作るものではない。ネットワークを担う企業、半導体やデバイスの技術を持つ企業、AIを活用する産業、そして世界中のスタートアップが集まり、それぞれの技術やケイパビリティが結び付くことで初めて、大きな価値が生まれる。NTTはIOWN AI Fundを通じて、グローバルなパートナーと共にIOWNエコシステムを構築し、AI時代を支える新たな産業基盤の形成に貢献したい」と述べた。
IOWNが宇宙へ、NTTとMBRYONICSが光通信モジュール開発で協業
1人で3台の重機を遠隔操作 IOWN APN活用で建設DXを推進
遠隔GPUで低遅延AI映像解析、NTTが実証 IOWN APN活用
光電融合で「光チップレット」実現へ NTTが2030年代のIOWN構想語る
NTTら、400億円超の支援受け光電融合技術の開発加速へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング