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NTT、「IOWNファンド」設立 NVIDIAに倣い外部技術取り込みへ800億円規模になる見込み(2/2 ページ)

» 2026年06月11日 13時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]
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ファンド設立でエコシステム構築へ 共同の事業開発の可能性も

 NTTはこれまでもIOWN関連技術の開発を進めてきたが、現在は光電融合や分散制御の技術開発が加速し、シリコンバレーを中心に世界で多くのスタートアップ企業が誕生している。

 これを踏まえNTTは、ファンドの設立によってグローバルなエコシステムを構築し、有望企業の発掘や関連技術への投資、スタートアップ企業と投資元企業による事業開発などを目指す。投資対象領域はAI向け半導体やパッケージング技術、フォトニクス技術、光デバイス/光電融合モジュール、分散型AI基盤の制御技術など。北米を中心にアジアや欧州も含む世界のスタートアップ企業に投資を行う。柳瀬氏によると投資先の割合は米国が50%、アジアが25%、欧州やイスラエルなどが25%程度となる想定だ。

IOWN AI Fund設立の目的 IOWN AI Fund設立の目的[クリックで拡大] 出所:NTT

 ファンド設立に当たって、シリコンバレーと東京を拠点とする運営会社のCatalight Capitalも設立する。さらに、Walden Catalystとも協力する。IOWN AI Fundはミドルステージからグローステージの企業への投資を、Walden Catalystはシードステージからアーリーステージの企業への投資を担う。

IOWN AI Fundの体制 IOWN AI Fundの体制[クリックで拡大] 出所:NTT

NVIDIAがお手本 外部技術取り込みで成長を目指す

 柳瀬氏はエコシステムを構築してビジネスを成長させた例としてNVIDIAを挙げ、「IOWNもエコシステムを形成し、デバイスやソフトウェア単体ではなくシステムとして事業を進めていくことを考えている」と語った。

外部技術を取り込んで事業を強化したNVIDIAの例 外部技術を取り込んで事業を強化したNVIDIAの例[クリックで拡大] 出所:NTT

 NTT 代表取締役 CEOの島田明氏は「AI時代のインフラは1社だけで作るものではない。ネットワークを担う企業、半導体やデバイスの技術を持つ企業、AIを活用する産業、そして世界中のスタートアップが集まり、それぞれの技術やケイパビリティが結び付くことで初めて、大きな価値が生まれる。NTTはIOWN AI Fundを通じて、グローバルなパートナーと共にIOWNエコシステムを構築し、AI時代を支える新たな産業基盤の形成に貢献したい」と述べた。

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