キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」(2026年5月27〜29日、パシフィコ横浜)に出展し、車載光ネットワーク向けのテストソリューションや、AIの信頼性確保ソリューションなどを展示した。
キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」(2026年5月27〜29日、パシフィコ横浜)に出展し、車載光ネットワーク向けのテストソリューションなどを展示した。
ソフトウェア定義型車両(SDV)化の進行に伴い、自動車のE/E(電気/電子)アーキテクチャは、エンジン制御用やドアロック用など機能ごとに電子制御ユニット(ECU)を搭載して制御するドメインアーキテクチャから、右前方/左後方などゾーンで区切って統合し中央の高性能コンピューティング(HPC)で制御するゾーンアーキテクチャへと変わりつつある。
また自動運転の進化などで通信データ自体も大容量化、高品質化が見込まれる。こういった背景から、車載ネットワークに、より高速かつ広帯域な光伝送を採用する取り組みが進んでいる。
この流れを受け、キーサイトは車載の光イーサネット向けテストソリューション「nGBASE-AU 光車載イーサネット・テスト・ソリューション」を開発。日本では2026年4月に発表していて、国内展示は今回が初めてになる。車載イーサネット規格の「IEEE 802.3cz Amendment 7」「Open Alliance TC7テストハウス仕様」に完全準拠していて、同社の光オシロスコープ「N1092A/N1092C」で使用可能だ。
「通信の高速/大容量化に加え、電磁ノイズの影響を受けないことや、ケーブルが金属からガラスファイバーに変わって軽量化できることも光車載ネットワークのメリットだ。ガラスファイバーケーブルが自動車環境に耐えられるか、断線した際にディーラー側で対応できるか、などの課題もあるが、データ通信が高速化するうえで、将来的には光伝送が有力視されている状況だ」(キーサイト担当者)
AIの信頼性確保を支援するソフトウェアソリューション「Keysight AI Software Integrity Builder」も紹介された。こちらも2026年4月に発表されたもので、国内では初めて展示する。
セキュリティ分野には「スイスチーズモデル」というリスクマネジメントモデルがある。リスク対策を穴の開いたスイスチーズに見立てた場合、いくつか穴の開いたチーズでも、複数枚を重ねれば貫通するような穴はほとんどなくなるという多層防御の考え方だ。
現在のAIシステムは意思決定のプロセスがブラックボックスに近い状態で、透明性が課題になっている。キーサイトのAI Software Integrity Builderは、多角的なデータ検証によってAIシステムの信頼性を確保する「AI版スイスチーズモデル」になる。
具体的には統計的手法でデータ品質を解析し、モデル性能への影響要因を可視化する「データセット解析」、モデルの判断根拠や相関関係を明確にし、開発者がAIシステムのパターンなどを理解できるよう支援する「モデルベース検証」、実環境に近い条件でモデルを評価し、将来の改善に向けた推奨事項を提示する「推論ベーステスト」によって、学習時と実使用時のギャップを解消する。
キーサイト担当者は「自動運転などの車載AIシステムは、特に安全性が重要な領域だ。まずは車載AI向けに提案を行い、他分野のAIシステムへと展開を広げる」としていた。
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