業務用モデルのContactGlove3 Proは、基本構造は民生用と同じだが、C++やPythonなどに対応したソフトウェア開発キット(SDK)を同梱する。民生用がキーボードを打ちやすいよう指先を開放しているのに対し、業務用はより精密なトラッキングができるよう、指先まで生地で覆っている。機能の拡張性も備えていて、今後、触覚センサーなどのオプションを実装予定だ。
風見氏によると、近年はフィジカルAIの台頭などで、産業用途での採用事例が増えているという。「ここ1年間ほどで、ヒューマノイドロボットの手の動きの学習にContactGloveを使いたい、との声が増えている。産業用途ではより高い精度が求められることもあり、新製品を開発した。産業用途はもちろん、VRゲームなど民生用のVRコンテンツでも幅広く使える」(風見氏)
ContactGlove3の発表と同時に、2026年7月から社名を「Melt Interface Technologies」に変更することも発表された。
CEOの迫田大翔氏によると、Diver-Xは2021年に当時高校3年生だった迫田氏とCTOの浅野啓氏が創業した会社だという。寝ながら使えるVRデバイス「HalfDive」を皮切りにContactGloveシリーズ、高機能マウス「Melt Mouse」などを開発するなかで「振り返ると、必ずしもVRデバイスを作りたいわけではなく、人間とテクノロジーをつなぐインタフェース作りに魅力を感じていたことに気づいた」(迫田氏)とする。
創業5年を迎えるタイミングで、デバイスからソリューションまで含むインタフェースを提供する会社であることを訴求するために社名変更を実施。あわせて事業構造を、XR/ロボティクス領域のインタフェースを手掛ける「Contact」、汎用インタフェースを手掛ける「Interface」、B2B(Business to Business)受託開発の「Solutions」という3つの事業に再編する。
「ロボットの実用化には大量の高精度なデータが必要だ。Melt Interface Technologiesはこれまで多くのVRグローブを販売してきたため、データ収集、活用の面でも良いビジネスポジションにいる。今後はデバイスだけでなく、そこから取得できるデータを活用したB2Bソリューションビジネスも加速していく」(迫田氏)
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