一方で不揮発性メモリに関する重要な発見が1967年に相次いだ。不揮発性メモリの記憶方式には大別すると「浮遊ゲート(フローティングゲート)方式」と「電荷捕獲(チャージトラップ)方式」がある。このことは約60年後の現在でも変わっていない。この2つの方式によるメモリが相次いで試作されたのが、1967年だった。前者はベル電話研究所、後者はスペリーの業績である。
「浮遊ゲート(フローティングゲート)方式」の不揮発性メモリセル(絶縁ゲートFET)断面構造[クリックで拡大] 出所:D. Kahng and S. M. Sze、A Floating Gate and Its Application, The Bell System Technical Journal, July-August 1967
「電荷捕獲(チャージトラップ)方式」のキャパシタ構造。金属ゲートと半導体の間に、2種類の絶縁膜(窒化膜と酸化膜)をレイアウトした[クリックで拡大] 出所:H. A. R. Wegener, Investigation of New Concepts of Adaptive Devices, Interim Scientific Report NAS12-570, Sperry Rand Research Center, September 19681974年には、SISCのランプセッション(夕方〜夜の討論セッション)で「電荷捕獲(チャージトラップ)方式」の不揮発性メモリ技術が採り上げられる。このランプセッションで半導体の研究開発コミュニティーでは、不揮発性メモリを専門に扱う国際学会の必要性が認識された。
そして1976年、サファイア半導体(Silicon On Sapphire)技術の専門学会「SOS Technology Workshop」の主要会員が、半導体不揮発性メモリ専門の学会設立へ動いた。これが「不揮発性メモリワークショップ(NVSMW)」となる。初回のNVSMWは同年8月に米国コロラド州ベイル(Vail)で開催された。
(次回に続く)
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