Vicorは「TECHNO-FRONTIER」(2026年7月15〜17日、東京ビッグサイト)に出展し、車載向け48V出力DC-DCユニット「Paladin」などを紹介した。同社が得意とする小型電源モジュールの採用により、800Vアーキテクチャや48Vシステムに対応した車載電源ユニットを省スペースに構成できる。
Vicorは「TECHNO-FRONTIER」(2026年7月15〜17日、東京ビッグサイト)に出展し、車載向け48V出力DC-DCユニット「Paladin」などを紹介した。
Vicorは、変電や電圧安定化など各種機能を集積したモジュールの形で電源製品を提供する。小型かつ高効率、高密度なことを強みとしていて「設計工数や部品点数を減らしつつ、実装面積削減にも貢献する」(Vicor担当者)という。
Vicorでは車載部品メーカーなどと電源ユニットの共同開発も行う。今回展示したPaladinは、電気自動車(EV)で普及が進む800Vアーキテクチャ/48Vシステムに対応したDC-DCユニットのデモ機だ。800Vから12V/48Vへの降圧が可能で、定格出力は12V時が1.4kW、48V時が2.4kWになる。
最大の特徴が、Vicor製電源モジュールの採用によってユニットの小型化を図れることだ。Paladinも275×155×27.3mmサイズで、「モジュールで800V対応製品を展開するメーカーは少なく、他社の電源で同等性能のユニットを作ろうとした場合、より大きくなってしまう」(Vicor担当者)とする。
権利の関係で写真撮影不可だったが、車載部品メーカーと共同開発中の400-800V昇圧DC-DCユニットなども展示されていた。今後EVでは800Vアーキテクチャの採用が進む一方、充電器側は規格の問題などで、800V対応に時間がかかると考えられる。そのため、当面はEVに400Vから800Vに昇圧するユニットを搭載する必要がある。
Vicorの小型電源モジュールはロボティクスの分野でも需要が期待できるという。「ロボットは部品実装スペースが限られるうえ、動作に必要なモーターや制御基板などを組み込んでいくと、電源ユニットのスペースが決まるのはほぼ最後になる。ディスクリートで組む余裕はなく、小型のモジュールであることが求められる領域だ」(Vicor担当者)
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