メディア

ルネサス、26年2Qは増収増益 データセンター需要強く「供給はパツパツ」熊本地震の業績影響は「限定的」(2/3 ページ)

» 2026年08月03日 13時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]

データセンター関連が好調 供給は「パツパツ」

 第2四半期の売上高は、4月時点の予想中央値を4.5%上回った。上振れの約半分は円安によるもので、残りは自動車、産業、インフラを中心とした需要増が寄与した。

 自動車向け事業の売上高は前年同期比15.9%増の1871億円だった。日本で第4世代の車載用SoC(System on Chip)「R-Car」が順調に立ち上がったほか、日本や中国の一部顧客が減らし過ぎた在庫を積み戻したことなどで、最終需要が想定を上回った。

 産業/インフラ/IoT向け事業の売上高は同40.0%増の2163億円となった。産業向けではデータセンター関連や中国市場が好調だった。インフラ向けでは、GPU関連に加えてASIC関連の需要も強く、予想を大きく上回ったという。

事業分野別の売上高推移 事業分野別の売上高推移[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 データセンター関連では、メモリインタフェース製品とデジタルパワー製品の双方で強い需要が続いている。柴田氏は、デジタルパワー製品について「現時点ではいい位置にいる」と述べる一方、製品や世代によってシェアが大きく変動することから、供給を着実に実行することが重要だと強調した。

 供給体制については「引き続き非常にタイトで、どこを取ってもパツパツだ」(柴田氏)と説明。足元では少しずつ供給量を増やして対応している。年末から2027年にかけては供給能力を一段引き上げる計画で、供給能力の増加に伴う売上高の拡大を見込む。

 なお、ルネサスは7月1日から一部製品の価格を改定した。柴田氏は、全製品を対象とした大幅な値上げではなく、コスト上昇などを踏まえて「どうしても上げざるを得ない」製品を中心とした改定だと説明。第3四半期以降の業績に影響が表れる見込みだとした。

第3四半期も増収を予想 車載マイコン需要も高水準

 第3四半期(7〜9月)の業績は、売上高が前年同期比28.7%増の4300億円(±75億円)、売上総利益率が同0.1ポイント減の57.5%、営業利益率が同1.6ポイント増の32.5%になると予想する。

2026年12月期第3四半期の業績予想 2026年12月期第3四半期の業績予想[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 自動車向けでは、中国を中心に28nmプロセス技術を用いたマイコンの伸長や、日本での販売チャネル在庫の拡充などを見込む。柴田氏は自動車向けの需要について「前年同期比では高い水準が続く」との見方を示した。

 産業/インフラ向けでは、第2四半期に見られた強い需要が継続する見込みだ。IoT向けではメモリ価格の上昇や供給不足の影響が出始めているが、メモリを確保済みの顧客などへの販売が堅調に推移し、全体では微増を予想する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.