補助金適用後、300万円以下の競争が始まる。
日産自動車は、2010年3月30日、同社初の量産型電気自動車(EV)「リーフ」の発売時期と価格を発表した(図1)。2010年4月1日から予約を開始し、同12月から出荷を開始するという。2010年度の販売目標台数は6000台としている。
価格は376万円から。ただし、電気自動車の購入者は補助金制度や税金減免制度を利用できる。同社の試算によれば、2009年度の電気自動車向け補助金制度を利用すると、約77万円の補助金を受けられるため、購入者の負担は299万円になるという。さらに、電気自動車は2011年度まで自動車重量税と自動車取得税が免除になり、購入翌年度の自動車税が50%減免される。
同社は、燃料代などを計算に入れると電気自動車は決して高くないという。6年間運用したとき、燃料代を含めた総支払額がガソリン車と同等になるからだという。この試算は、1カ月の走行距離を1000kmとし、東京電力の夜間電力で充電した場合を前提としている。ガソリンの価格は148円/ℓとして試算した。
電気自動車の販売で先行する三菱自動車は2010年3月30日、同社の電気自動車「i-MiEV」の個人向け販売を同4月1日から開始すると発表した(図2)。
同社は2009年7月から法人向けの販売を始めていた。個人向けの販売を開始するに当たり、価格を61万9000円引き下げ、398万円からとした。日産自動車の「リーフ」と真正面から価格競争に入った形だ。
政府の各種補助制度を利用すると、114万円の補助金が受けられるため、購入者の負担額は284万円になるという。
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