ソニーグループの半導体分野の2025年度第3四半期(2025年10〜12月)業績は、売上高が前年同期比21%増の6043億円、営業利益は同35%増の1320億円といずれも第3四半期実績として過去最高を更新した。大手顧客のスマートフォン向け新製品が好調だった。通期見通しも売上高、営業利益ともに上方修正した。
ソニーグループ(以下、ソニーG)は2026年2月5日、2025年度第3四半期(2025年10〜12月)連結業績を発表した。イメージング&センシングソリューション(I&SS)分野の売上高は前年同期比21%増の6043億円、営業利益は同35%増の1320億円といずれも第3四半期実績として過去最高を更新した。大手顧客のスマートフォン向けイメージセンサー新製品が好調だった。通期見通しも売上高を前回予想比5%増の2兆800億円、営業利益を同13%増の3500億円にそれぞれ上方修正した。
I&SS分野の売上高は、為替の好影響があった他、モバイル向けイメージセンサーの販売数量増および製品ミックス改善によって前年度比1034億円増の大幅増収となった。営業利益は為替のマイナス影響が3億円分あったが、増収の影響で同344億円の増益になった。
ソニーGの執行役最高財務責任者(CFO)である陶琳氏は「スマホ製品市場の緩やかな回復基調に加え、大手顧客の新製品向けの好調な出荷とセンサーサイズの大判化により、モバイル機器向けイメージセンサー売り上げは前回同期から大幅に伸長した」と説明した。
なお、I&SS分野では2025年11月にも通期予想を上方修正していたが、これは為替のプラス影響を反映したものだった。2025年度上期、既に出荷数量は想定を上回って推移していたものの、上期を通じて追加関税等に起因する顧客の部品取り込みの前倒しがあった可能性を考慮し、為替影響を除き売上高見通しは据え置いた形で同社は「もう一段の上積みの可能性がないか、第3四半期を通じて慎重に見極めていく」としていた。
今回、陶氏は「足元の受注状況は安定的に推移していることから、前回決算発表で説明したサプライチェーンの懸念は後退したと見て、今回モバイルセンサーの年間出荷数量見通しを上方修正した」と説明。この結果、売上高は前回予想比900億円増、営業利益も400億円増の上方修正となった。
また、ソニーG執行役員 経営企画管理、ディスク製造事業、ストレージメディア事業担当の堀井直也氏は「足元でASP(平均販売価格)と数量、ともにモメンタムがあるということは、2026年度に向けても発射台が良好という観点ではポジティブに捉えている」と述べていた。
工場の稼働率は2025年度第3四半期、設営ベースで月産16万1000枚(3カ月の平均値)で、ウエハー投入枚数は1カ月当たり16万枚(同)だった。2025年度第4四半期も設営ベースで月産16万1000枚(同)、投入枚数は1カ月当たり15万9000枚(同)を見込んでいる。
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