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新潟県に国内初の商業用大規模太陽光発電所が完成エネルギー技術 太陽電池

国内初のメガソーラー発電所であり、積雪に対応する「雪国型」をうたう。出力1MW(1000kW)。ソーラーフロンティアが生産したCIS太陽電池セルを1万2528枚用いた。

» 2010年08月31日 11時00分 公開
[畑陽一郎,EE Times Japan]

 昭和シェル石油が新潟県の協力を得て、新潟市に建設を進めていた出力1000kWの大規模太陽光発電施設「メガソーラー発電所」が2010年8月31日に営業運転を開始した。東北電力に供給する。国内初のメガソーラー発電所であり、積雪に対応する「雪国型」をうたう(図1)。総事業費は10億円。

 昭和シェル石油が保有する新潟石油製品輸入基地内の製油所跡地に建設したもの。2009年11月に建設計画を公開し、2010年8月31日に竣工(しゅんこう)した。

 敷地面積は約3万5000m2であり、太陽電池アレイを64基設置した。太陽電池アレイには、昭和シェル石油の子会社であるソーラーフロンティアが生産したCu(銅)とIn(インジウム)、Se(セレン)を含む薄膜を用いるCIS太陽電池セルを1万2528枚用いた。発電規模1000kW、年間予想発電量は100万kW時であり、一般住宅の300軒分に相当する。

ALT 図1 雪国型メガソーラー発電所 昭和シェル石油の子会社であるソーラーフロンティアが生産したCIGS太陽電池セルを1万2528枚用いた。出典:昭和シェル石油

 積雪地帯で最適な太陽電池パネル傾斜角を検証するため、傾斜角20度のパネルと同30度のパネルを組み合わせた。さらに、雪対策のために地上約1mの位置に太陽電池パネルを設置した。


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