エム・シー・エム・ジャパン(MCM Japan)は、アップルのスマートフォンの最新機種「iPhone 4」に対応したワイヤレス給電用クレードル(外付けデバイス)を、組み込み機器の総合展示会「Embedded Technology 2010(ET2010)」(2010年12月1日〜3日にパシフィコ横浜で開催)に参考出展した(図1、図2)。
近接電磁誘導を使ったワイヤレス給電技術に関する業界団体「Wireless Power Consortium(WPC)」が策定した標準規格に準拠したもの。「WPC規格に準拠したiPhone 4用ワイヤレス給電クレードルの展示は国内初」(同社)という。iPhone 4にクレードルを取り付けた状態であれば、送電用パッド(充電台)に置くだけで、充電が始まる。
米国ではすでに、民生機器メーカーであるEnergizerが、WPC規格に準拠した送電用パッドとiPhone 3用のワイヤレス給電クレードルを2010年11月から販売している。エム・シー・エム・ジャパンでは、国内の機器メーカーなどに向け、iPhone 3やiPhone 4をはじめとしたスマートフォン用のワイヤレス充電クレードルや、送電用パッドの販売活動を進めている。同社は、2010年5月にWPCに加入し、2010年7月にはワイヤレス給電モジュールの開発を手掛けるConvenient Powerと代理店契約を締結した。
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