SRS Labsは、Qualcomm(クアルコム)のスマートフォン向けプロセッサ「Snapdragon」に関連し、同社とライセンス契約を締結した。
サラウンド技術やオーディオ補正技術などのオーディオ処理IPを手掛けるSRS Labsは、Qualcomm(クアルコム)のスマートフォン向けプロセッサ「Snapdragon」に関連し、同社とライセンス契約を締結したと発表した。
SRS Labsとクアルコムは、「OpenSL ES」と「OpenAL」といったモバイル機器用オーディオ用APIについてのライセンスをすでに構築していた。今回のライセンス契約によって、クアルコムのSnapdragonのラインナップの中から、「TruMedia」や「WOW HD」、「CS Headphone」、「SRS TruGaming」といったSRS Labsのオーディオ処理IPがあらかじめ組み込まれたチップを、機器メーカーは入手できるようになった。
SRS Labsのグローバルビジネス開発のマネージングディレクターであるBob Lyle氏は、クアルコムとのライセンス契約の締結に際し、「HD(高画質)の携帯機器の急速な普及や、携帯型ゲーム機の普及が進んでいることを背景に、HD品質に見合った高音質のオーディオや3Dオーディオ効果を求める声が高まっている。当社のノウハウを活用することで、クアルコムはSnapdragonのラインナップに対して、オーディオおよびマルチメディア性能の向上という価値を付与できると確信している」とコメントした。
なお、SRS Labsは、同社のオーディオ処理技術を採用したSnapdragonチップを使ったデモを、2011年3月21日〜24日に米国フロリダ州で開催された無線関連の展示会「CTIA Wireless 2011」で披露した。
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