日立マクセルに続きパナソニックも、ワイヤレス給電関連の製品を投入した。いずれも、「Wireless Power Consortium(WPC)」のQi規格に準拠しており、互換性が確保されていることが特徴だ。
二次電池を内蔵したさまざまなエレクトロニクス機器を使い続けるには、定期的に充電ケーブルを接続して充電する必要がある――。その常識が、少しずつ崩れていくかもしれない。充電ケーブルを使わず、置くだけで電力を供給できることを売りにした、ワイヤレス給電製品の市場投入が続いている。
日立マクセルは、iPhone4を置くだけで充電することができるワイヤレス給電パッド「WP-PD10.BK」と、iPhone4用充電ケース「WP-SL10A.BK」を、2011年4月25日に発売する(図1)。
日立マクセルに続き、パナソニックも、ワイヤレス給電関連の製品シリーズ「Charge Pad」を6月24日に発売する(図2)。Charge Padシリーズの第1弾は、ワイヤレス給電パッドと、パッドに置いて使うUSB対応モバイル電源パック、ニッケル水素二次電池専用ケースの3品種。モバイル電源パックは、携帯電話機やスマートフォン、携帯型オーディオ機器といったモバイル機器の充電に使える。一方のニッケル水素電池専用ケースは、単三電池または単四電池を入れて充電する用途に使う。
日立マクセルとパナソニック以外にも、ワイヤレス給電技術に関連した製品の投入を計画している企業が幾つかある*1)。例えば、LG Electronicsは2011年3月にワイヤレス給電パッド「WCP-700」を製品化することを正式に発表しており、既に米連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)の機器認証を取得している(関連Webサイト)。
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