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【NIWeek 2011】スマートグリッドや太陽電池の状態監視にも、NIがデータ集録の多様な用途をデモテスト/計測(1/2 ページ)

「NIWeek 2011」には、風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーや、スマートグリッドの状態モニタリングに、National Instrumentsの集録ハードウェアを活用したデモが数多くあった。

» 2011年08月05日 06時30分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]

 2011年8月2日〜4日(現地時間)の会期で開催中の「NIWeek 2011」には、風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーや、スマートグリッドの状態モニタリングに、National Instrumentsの集録ハードウェアを活用したデモが数多くあった。いわゆる、「グリーンエンジニアリング」の分野は、同社の注力分野の1つである。展示会場の幾つかのパビリオンのうち、グリーンエンジニアリングに関連したデモが展示されていた「Embedded Monitoring」のパビリオンの様子をフォトリポート形式で紹介する。

図 図1 スマートグリッドの状態モニタリングと制御 電力網の位相を測定する「PMU(Phasor Measurement Unit)」や制御ハードウェア、配電スイッチを組み合わせた。集録したデータは、インターネットを介し、管理サーバーに送られる。電力ケーブルが切れたときでも、常に最適な経路で電力を送電できることを見せていた。使用しているハードウェアは、「cRIO-9076」、「NI 9225」、「NI 9227」、「TPC-2212」。
図 図2 太陽光発電システムの状態モニタリング 太陽光発電パネルが生み出した電力量や品質を、周辺環境の風速や温度データとともに、同社の計測/制御用ハードウェア「CompactRIO」で一括して集録している。インターネットを介して集録したデータを遠隔地からもモニタリングできることを見せていた。
図 図3 風力発電システムの状態モニタリング 風力発電タービンの振動を監視するとともに、回転数の制御を1台の計測/制御用ハードウェア「CompactRIO」で実現していた。
図 図4 次世代の配電スイッチの監視と制御 同社の計測/制御用ハードウェア「CompactRIO」で、PMU(Phasor Measurement Unit)を構成し、電力品質を監視している。使用しているハードウェアは、「cRIO-9025」と「cRIO-9118」、「NI 9225」、「NI 9227」。
図 図5 構造物の状態モニタリング 橋梁(きょうりょう)に光ファイバーケーブルを使ったひずみセンサーや、ZigBee方式の無線センサーを取り付け、異常なひずみが発生していないか監視している。光ファイバーケーブルセンサーや無線センサーを使うことで、長距離でも安定したデータ伝送が可能になる。使用しているハードウェアは、「PXIe-4844」、「SC Express」、「NI WSN」。
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