同社はAptivシリーズの適用市場をモバイル、ホームエンタティンメント、ネットワーキング、組み込みの4分野であるとする。proAptivは、ハイエンドのスマートフォンやタブレット、ハイエンドの多機能セットトップボックス、802.11acを採用したネットワーク機器、車載インフォテインメント向けのIPコアだ。このような分野ではウェブ接続が必須であり、GUI性能を前提とした多数の機能を実現しなければならない。
proAptivはダイ面積当たりの処理性能とコア当たりの処理性能の高さをうたう。「proAptivはライセンス可能なシンセサイザブルIPコアとして業界最速である」(中上氏)。比較対象はARMの最上位IPコアであるCortex-A15だ。proAptivは、2コア構成のCortex-A15と同じ実装面積*2)に、4コアを実装できるという(図1)。
*2)ARMはCortex-A15のダイサイズを公表していないため、従来のCortex-A9に基づいてMIPS Technologiesが推定した。
ベンチマークテストの結果を示す(図2)。proAptivは同社の従来の1074Kと比較して、CoreMark値、DMIPS値とも1.6倍以上に向上している。Cortex-A9と比較して、proAptivのCoreMark値が1.6倍近く高いため、MIPS Technologiesは、proAptivがCortex-A15よりも高性能であると推測している。
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