ハギワラソリューションズは、産業機器向けにSATA 6.0Gビット/秒(Gbps)の2.5インチSSDを「ET2013」で展示した。現在、産業機器の分野では3.0Gbpsが主流だが、「競合他社よりもひと足先に、6.0Gbps 2.5インチSSDの量産体制を整えたい」(同社)としている。
ハギワラソリューションズは、「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展(ET2013)」(2013年11月20〜22日、パシフィコ横浜)において、SATA 6.0Gビット/秒(Gbps)に対応した2.5インチSSDシリーズを展示した。放送機器、医療機器、工作機械といった産業用途に向ける。現在はサンプル出荷中で、2014年春には量産体制を整える予定だ。
新しい2.5インチSSDでは、独自に開発したキャッシュアルゴリズムにより、ランダムライト性能を同社の既存品に比べて100倍向上させることに成功したという。さらに、最低転送速度として、250Mバイト/秒の読み出し速度と150Mバイト/秒の書き込み速度を保証している。
現在、産業機器ではSATA 3.0Gbpsの2.5インチSSDが主流になっている。ハギワラソリューションズの担当者は、「内視鏡による画像診断の正確性を高めるために4Kディスプレイが使われている医療分野や、オリンピック中継に向けて4Kや8K放送の準備を始めている放送分野では、他の産業分野よりもSATA 6.0GbpsのSSDの普及が速く進むと考えられる。当社は、そうした分野に向けて、競合他社よりもひと足先に、SATA 6.0Gbps 2.5インチSSDの量産体制を整える予定だ」と述べる。「産業分野全体では、SATA 6.0Gbps 2.5インチSSDの本格的な普及は2015年以降になるのではないか」(同社)。
展示したSATA 6.0Gbps 2.5インチSSDは、30〜960Gバイトまでの容量をそろえた「LFD」、30〜480Gバイトの「XFD」、30〜240Gバイトの「HFD」の3シリーズ。それぞれの容量で転送速度が異なる。
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