タイコ エレクトロニクス ジャパンは「MEDTEC Japan 2014」において、カテーテルに使われる熱収縮チューブを展示した。カテーテル手術が先進医療として注目されていることから、カテーテルは今後大幅な成長が期待される分野である。
タイコ エレクトロニクス ジャパンは医療機器設計/製造の総合展示会「MEDTEC Japan 2014」(2014年4月9〜11日)において、カテーテルを覆う熱収縮チューブを展示した。
カテーテルは細く柔らかい管のことで、血管内に挿入し薬剤などを注入するもの。動脈瘤(りゅう)の治療にも使われる。カテーテルを動脈瘤の根元まで挿入し、金属(コイル)を送りこんで、こぶの中に詰める手術だ。先端医療はアベノミクスの成長戦略の1つだが、カテーテル手術は先進医療として注目度が高まっている。
熱収縮チューブは保護や絶縁などの目的で、カテーテルには必要なものだ。タイコ エレクトロニクスはもともと熱収縮チューブを機械などの部品の絶縁や保護向けに提供していて、それらを医療用途に展開した。
タイコ エレクトロニクス ジャパンの担当者は、「カテーテルは使い捨ての器具なので、大量生産の市場だ。カテーテル業界は年に10%ほど成長するとみている。熱収縮チューブに対しては、“滑りがよいもの”といったような医療関係者からのニーズもいろいろとあるので、こうした要求に応えられる製品を提供していきたい」と述べている。
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