セイコーエプソン(以下、エプソン)は、ウェアラブル事業戦略について説明会を開催した。「センサー技術」や「マイクロディスプレイ技術」および「省エネルギ、小型化、高精度を実現する技術」をベースに、これらを融合したウェアラブル機器を開発していく。数年後には同事業で100億円の売り上げ規模を見込む。
セイコーエプソン(以下、エプソン)は2014年6月19日、ウェアラブル事業戦略について東京都内で説明会を開催した。「センサー技術」や「マイクロディスプレイ技術」および「省エネルギ、小型化、高精度を実現する技術」をベースに、これらを融合したウェアラブル機器を開発していく。数年後には同事業で100億円の売り上げ規模を見込む。
エプソンは、2015年度における企業の姿をイメージした長期ビジョン「SE15」の中で、ウェアラブル事業を新たな成長領域と定義して、関連する技術や製品の開発に取り組んできた。同社は1969年にクオーツウオッチ、1982年にテレビウオッチ、1985年にリストコンピュータを商品化するなど、ウェアラブル機器の製品化においてリーダー的な役割を果たしてきた経緯がある。そのコアコンピタンスとなるのが「省・小・精の技術」(省エネルギ、小型化、高精度)である。
エプソンが考えるウェアラブル事業は、消費者の関心が高い趣味や興味、あるいは健康(運動)や医療などに関わる情報を、高い精度で取得する。そのデータを蓄積・分析することで情報の価値を高め、必要とする消費者が活用できるような環境を提供することである。例えば、高精度センサーを搭載したウェアラブル機器で利用者のデータを取得する。それらのビッグデータを各分野の専門家が分析する。そして、価値ある情報をスマートグラスなどのディスプレイ装置に分かりやすく表示する。これら一連のサービスを提供していくための仕組みを提案する。
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