アルテラは、電源製品群「Enpirion」として20nmプロセス採用FPGA「Arria10」をはじめとしたプログラマブルデバイスや、最先端プロセス採用プロセッサ/SoCなどに適したフルデジタル制御方式のDC-DCコントローラ「ED8101」を「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で公開した。
アルテラは、電源製品群「Enpirion」として20nmプロセス採用FPGA「Arria10」をはじめとしたプログラマブルデバイスや、最先端プロセス採用プロセッサ/SoCなどに適したフルデジタル制御方式のDC-DCコントローラ「ED8101」を「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で紹介した。パワーMOSFET「ET4040」と組み合わせて使用することで、40Aという大電流の供給が行える。
アルテラは2013年に、DC-DCコントローラ、パワーMOSFET、インダクタなどを1パッケージにしたモジュール電源を得意とするメーカー・Enpirion(エンピリオン)を買収し、Enpirionブランドの電源IC/モジュール製品事業を展開している。
モジュールタイプの電源ICのため、電源回路のサイズを小型化でき、設計が容易になるなどの利点を持つEnpirion製品だが、これまでは供給電流能力が4〜15Aに限られ、今後、市場に本格的に出回る見込みの22-20nm世代以降のプロセスを採用した低電圧大電流駆動の大規模デバイスへの対応には大電流対応が欠かせない状況だった。
今回、TECHNO-FRONTIER 2014で紹介したED8101とET4040のチップセットは、そうした次世代プロセス採用の低電圧大電流駆動デバイスに対応する最大40Aの供給能力を実現した製品だ。
DC-DCコントローラであるED8101の最大の特徴は、フルデジタル制御を採用した点にある。標準の電力管理用デジタル通信インタフェース「PMBus V1.2」に準拠し、出力電圧や、立ち上げ/立ち下げ時間などの各種パラメータを外部から任意に設定可能。内蔵する温度センサーを使って保護する温度なども任意に設定できる。さらにフルデジタル制御のため、過渡応答時と平常動作時でスイッチング周波数を動的に変更し、高速性と低損失を両立するようなアナログ制御では行えない複雑な制御も行える。
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