ET2014で公開されたデモでは、あらかじめ学習させたタコのぬいぐるみを、人の声で指示を受けて、机の上から見つけ出して、手に取る動作や、iCubがまだ見たことのないトマトを見せ、会話しながら、トマトを学習させ、タコのぬいぐるみと区別して、トマトをつかませる様子を披露した。
モノをつかむしぐさは、5本の指や手首を器用に使いほぼ人間と同じ動作を再現。指先や手のひらにはセンサーが搭載され、「卵やガラスコップなどでも、壊すことなく、持つことができる」という。
顔も、人間と同じく目の位置に2台のカメラ、耳の位置に2つのマイクを備える他、眉と口は赤い光で表現し、12種類の感情を眉と口を使って表すことができる。
STマイクロは、このiCubに対し、姿勢制御用のモーションセンサーをはじめ、腕や手に多数使用されるモーター駆動用デバイス周辺で開発に協力。iCubには、ARM Cortex-M4ベースのマイコン「STM32F4シリーズ」10個をはじめ、加速度センサー50個、ジャイロセンサー10個、モータードライバIC20個など100個以上のSTマイクロ製デバイスが搭載されているという。
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