NEDOと高効率モーター用磁性材料技術研究組合(以下、MagHEM)は2015年4月13日、磁気浮上する磁気軸受を採用したモーター損失分析装置など超高効率モーター向け分析装置を開発した。
NEDOと高効率モーター用磁性材料技術研究組合(以下、MagHEM)は2015年4月13日、磁気浮上する磁気軸受を採用したモーター損失分析装置など超高効率モーター向け分析装置を開発したと発表した。開発した装置を用いて、家電や自動者、産業機器などのモーターの設計、評価を行い、「エネルギー損失を従来比25%削減するモーターの実現を目指す」(NEDO)とする。
高効率モーターの開発には、実機モーター組み込み時の磁性特性を評価する技術や構造設計技術の確立が不可欠で、エネルギー損失を従来比25%削減する高効率モーターの実現を目指す両者では、さまざまなモーター/材料評価装置の開発を進めてきた。
今回、発表した評価装置は2種類。1つは、超高精度モーター損失分析評価装置、もう1つは、薄帯状鉄心材料の特性評価装置で、いずれの装置も「世界で初めて開発した」とする。
超高精度モーター損失分析評価装置は、モーターの損失評価の誤差原因となっていた機械損失の変動要因を排除するため、磁気浮上し機械摩擦損失のない磁気軸受を採用した。磁気軸受の一方にトルク検出器を介して負荷モーターを取り付け、他方に直接供試モーターを取り付ける構造とした。この構造により供試モーターの取り付けやすさを損なわず、供試モーター側に機械的な接触が一切ない構造を実現し、高精度に損失を分析することが可能になった。
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