Ericssonが、コスト削減計画の一環として、2000人超の従業員を解雇するという。同社はHuaweiにシェアを奪われており、それが主な要因ともみられている。
Ericssonが、2015年3月に発表したコスト削減計画の一環として、スウェーデンの従業員の10%を解雇するという。同計画では、2100人の人員を整理することで、2015年第2四半期に約3億100万米ドルのコストを削減するとしている。
Esicssonは、2017年までに90億スウェーデンクローナ(約1329億円)を節約したいという。主に、研究開発部門や供給部門に携わる約1700人が解雇されるとみられている。その他、無線事業部の中の、パワーモジュール部門に籍を置く従業員も解雇の対象になるとされている。
同社の元社員は匿名を条件に「公には、人員削減の理由として、4Gへの移行による2Gと3G向け機器の低迷を挙げている。だが、本当の理由は、売上高が横ばいということと、Huaweiに大幅なシェアを奪われてしまったからだろう」と述べている。
Ericssonは、2年半前にも人員削減を行っている。解雇による同社のエンジニアの“放出”は、競合のHuaweiにとってはエンジニアを引き抜く大きなチャンスになっている。Huaweiは、スウェーデンに研究開発施設を構えるなど、欧州での存在感を強めている。
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