太陽誘電は2015年9月17日、同年10月7〜10日に開催される「CEATEC JAPAN 2015」で、静電容量1000μFを実現した積層セラミックコンデンサの試作品を展示すると発表した。
太陽誘電は2015年9月17日、同年10月7〜10日に千葉市・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2015」(シーテックジャパン/以下、CEATEC2015)で、静電容量1000μFを実現した積層セラミックコンデンサの試作品を展示すると発表した。
積層セラミックコンデンサは、スイッチング電源の高周波化が進む中、電解コンデンサよりも、低ESR(等価直列抵抗)で周波数特性に優れているためリップル電流の抑制効果があり、サイズも小さいことなどから、電源平滑回路での使用頻度が拡大している。ただ、容量面では、電解コンデンサよりも小さく、使用できる範囲が限られてきたため、大容量化が強く求められている。
そうした中で、太陽誘電は2015年4月から「世界最大容量」という470μFの積層セラミックコンデンサ「AMK432BJ477MM」(定格電圧4V/サイズ:4.5✕3.2✕2.5mm)の量産を開始。CEATEC2015で展示するという試作品は、このAMK432BJ477MMの静電容量を2倍以上も上回る1000μFを実現した積層セラミックコンデンサだとする。
なお太陽誘電は2015年9月17日、2015年10月から12月にかけて、定格電圧6.3Vの330μF品(型番:JMK325ABJ337MM)や、定格電圧10Vの220μF品(型番:LMK325ABJ227MM)などの量産を開始することも発表。積極的に100μFを超える大容量積層セラミックコンデンサのラインアップの強化を進めている。
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