ルネサス 自動運転車の頭脳となる次世代SoC発表 : 「自動運転レベル2、3を超えることができる」 (3/3 ページ)
R-Car H3の量産は、2018年3月を予定。今後、第3世代R-Carとして、ミドルエンド品やローエンド品などを順次展開する予定。第2世代までは、ハイエンド、ミドルエンド、ローエンドで各1品種をラインアップしたが、第3世代では「これまでよりも幅広いスケーラビリティを実現し、さまざまな車種に最適なデバイスを提供する」(吉田氏)と、より多くの品種をそろえていく方針。
R-Carのロードマップ (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス
開発スケジュールについても吉田氏は「第2世代までと同様のスケジュールになる見込み」とし、今後1年半ほどをかけて、品種数を整え、2018年頃に第4世代品を投入する見込み。第4世代品について大村氏は「“知性”を加えたSoCにしたい」とし、人工知能(AI)対応のSoCを目指す方針を示した。
ルネサスが競合とも手を取り、開発を進めるCIS
ルネサス エレクトロニクスは、自動走行技術をテーマに、パートナー各社が連携しCIS(Car Information System:車載情報システム)ソリューションを開発する「R-Carコンソーシアム」の活動報告などを行う定例イベントを開催した。統合コックピットやADAS向けのソリューションが多数紹介されたので、その一部を紹介する。
ルネサスが“クルマ”を売る!? その真意とは
ルネサス エレクトロニクスは米国で開催した「DevCon 2015」で、同社のADAS(先進運転支援システム)向けの最新SoCなどを搭載した自動車を披露した。実は、この自動車は、自動運転車などの開発を促進すべく同社が発表した“プラットフォーム”である。
ルネサスの車載情報機器向けSoC、第3世代「R-Car」は16nmプロセス、最大8コアに
ルネサス エレクトロニクスはドイツ ミュンヘンで開催中の「electronica 2014」(2014年11月11〜14日)で、車載情報機器向けSoC「R-Car」など車載向け半導体の展示を行うとともに、次世代の「第3世代R-Car」製品に16nmプロセスを採用し、最大8つのCPUコアを搭載する方針を明かした。
ルネサスの第2世代「R-Car」が出そろう、「完全にスケーラブル」
ルネサス エレクトロニクスが、低価格帯の車載情報機器向けSoC「R-Car E2」を発表し、第2世代「R-Car」が出そろった。「ローエンドからミッドレンジ、ハイエンド、そして先進運転支援システム向けに至るまでの完全なスケーラビリティを実現した」(同社)という。
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