パナソニックは、独自の「光ID技術」を用いた情報提供システムや、ナビゲーションシステムを提供する。光ID技術は、デジタルサイネージなどのLED光源(LEDバックライト)を高速に点滅させることで信号を生成し、モバイル端末のカメラでその信号を読み取って、サーバから関連情報を引き出すというもの。NTTの技術と同じように、サーバには、あらかじめ信号にひも付けられた情報が保存されている。外国語で表示したり、サイネージには載っていない情報を表示できたりするメリットがある。
パナソニックは、光ID技術と、独自の高指向性ビーコンを組み合わせたナビゲーションシステムも提供する。そもそもビーコンには指向性がないが、パナソニックは独自のアンテナを発信器に用いることで、電波が拡散しないように制御し、高い指向性を実現したという。実証実験では、天井に、約10m間隔で発信器を設置する予定だ。この場合、電波は真下方向だけに向く。
パナソニックが提供するナビゲーションシステムでは、まず、光ID技術を搭載した案内板にスマートフォンをかざすと、母国語で商業施設の情報が表示される。ナビゲーションを開始すると、エスカレータなどの分かりやすい施設を目印として、ビーコンを使いながら誘導していく。
羽田空港は、英国の航空サービス調査会社であるSKYTRAX(スカイトラックス)が実施した2014年の世界の空港ランキングで、最高水準となる「5-Star Airport」を日本の空港として初めて獲得した。“5つ星”を獲得している空港は世界でも5つしかなく、羽田空港の他には、韓国 仁川(インチョン)国際空港、シンガポール チャンギ国際空港、香港国際空港、ドイツ ミュンヘン国際空港が獲得している。TIATの土井氏は、「空港におけるユニバーサルデザインの1つのショーケースとして、今回の実証実験を進めていく」とし、“5つ星空港”として最高のおもてなしの実現を目指すことを強調した。
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