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放送機器/業務用AV機器向けFPGA事業を強化放送メディア、IPネットワーク伝送にも対応(1/2 ページ)

ザイリンクスは、放送機器や業務用AV機器向けFPGA事業を強化する。最先端FPGA製品や開発環境、自社開発のビデオインタフェースIPなどを用意し、4k/8k映像やVideo over IPなど、あらゆるメディア/ネットワークに対応できるAll Programmableソリューションを提供していく。

» 2015年12月11日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 ザイリンクスは、放送機器や業務用オーディオ/ビデオ(AV)機器向けFPGA事業を強化する。最先端プロセス技術を用いたFPGA製品と、システム開発に必要な開発環境および、自社開発のビデオインタフェースIPなどを用意し、4k/8k映像やVideo over IPなど、あらゆるメディア/ネットワークに対応できるAll Programmableソリューションを提供していく。

 同社は、システムの機能やハードウェアの最適化をソフトウェアで定義し、「よりスマートで、つながって、差別化されたシステム」を実現することができるAll Programmableソリューションを提供する。放送機器や業務用AV機器においても、このソリューションを活用することで、あらゆる機器やシステムがネットワークでつながり、さまざまなフォーマットの高品位メディアを、極めて小さい遅延時間で送受信するためのICを、小さい実装面積で構築できるという。ハードウェアの演算処理性能も高く、用途に応じて最適化するための開発環境も充実するなど、次世代システムの開発要件を考慮したソリューションである。

次世代システムの要件とAll Programmableソリューションで提供される機能 (クリックで拡大) 出典:ザイリンクス

 放送機器や業務用AV機器では、4k/フルハイビジョンや8k/スーパーハイビジョンなど、高品質画像へと技術が進化している。このため、機器に搭載するICにはリアルタイムでビデオ処理するための高い演算性能や、さまざまなビデオインタフェース規格への対応などが求められている。編集作業効率を高めるためのビデオ解析/メタデータアクイジションといった機能も必要だという。

 放送機器や業務用AV機器向けのビデオインタフェースIPを自社開発しているのも同社の特長である。HDMIやDisplayPort(DP)、HDCP、6G/12GのSDIなど、主要なビデオインタフェース規格に対応するIPコアを用意している。今後のインタフェース規格として注目されているのが、メディア転送用IP(インターネットプロトコル)ネットワーク規格「SMPTE 2022/2059」である。放送業界が期待しているIPネットワーク伝送「Video over IP」を実現するための基盤技術となる。

ザイリンクスが自社開発しサポートしているビデオインタフェース規格関連 (クリックで拡大) 出典:ザイリンクス
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