ソシオネクストは、イメージングプロセッサ「M-12MO」の量産出荷を開始すると発表した。デュアルカメラに対応し、ローライト撮影やデプスマップ生成などの機能をサポートするという。
ソシオネクストは、イメージングプロセッサ「Milbeaut(ミルビュー)シリーズ」の新製品「M-12MO」(MBG967)の量産出荷を2016年1月から開始すると発表した。MBG967は、主にスマートフォン搭載カメラをターゲットとしている「Mobile シリーズ」の最新製品。デュアルカメラに対応し、薄暗い場所でも高感度/低ノイズの撮影(ローライト撮影)や、デプスマップを使った一眼レフカメラ背景ぼかしなどの機能をサポートするという。
MBG967は、1.5Gビット/秒 MIPI-Rx4レーンを2セット搭載し、2つのセンサーの同時処理が可能である。これにより、カラーセンサーとモノクロセンサーを組み合わせることで、ローライト撮影ができるという。
オートフォーカス(AF)制御方式は、従来の「コントラストAF」に加えて、「像面位相差AF」、「レーザーAF」に対応。像面位相差AFは高速化が可能になり、レーザーAFは薄暗い場所でも精度の高いオートフォーカスが可能になる。この3つのAF制御方式を条件に応じて組み合わせた「Super Hybrid AF」により、「モバイル環境でも、写真表現の可能性拡大に貢献する」(同社)と語る。
ソシオネクストは、富士通とパナソニックが両社のシステムLSI設計開発部門を統合して、2015年3月から事業を開始。2016年1月5日には、米国の半導体パッケージ設計会社Bayside Design(BDI)を買収したことを発表している。これにより、高速/高性能なシステムLSIのパッケージ設計を、より高品質/短納期で実現できるとしている*)。
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