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Fordが自動運転技術に攻勢、試験車を30台にGoogleとの提携については沈黙を守る(1/2 ページ)

Ford Motorは「2016 International CES(CES 2016)」で、自動運転技術や、ドローン/クルマ間の通信ソフトウェアの開発などについて語った。以前からうわさされていたGoogleとの提携については、沈黙を守り通した。

» 2016年01月08日 09時30分 公開
[Junko YoshidaEE Times]

 Ford Motorは、米国ラスベガスで開催中の世界最大規模の国際家電ショー「2016 International CES(CES 2016)」(2016年1月6〜9日)において、記者会見を行った。以前から、Ford MotorがGoogleとの間で自動運転車の開発において提携するのではないかとの臆測があったが、今回、最大の目玉と期待されたこのニュースに関する発表はなかった。

Ford MotorのCEOであるMark Fields氏 Ford MotorのCEOであるMark Fields氏

 Ford MotorとGoogleの提携に関しては、2015年12月からさまざまな臆測が飛んでいた。今回の報道関係者向けイベントには、Ford MotorのCEO(最高経営責任者)であるMark Fields氏がGoogleとの合弁事業について正式に発表するのではないかとの期待から、多くの業界観測筋が会場に集まった。

 Fields氏は、同社のさまざまなイニシアチブや業績について述べ、コネクティビティやモビリティ、カスタマーエクスペリエンス(顧客が感じる価値)、データ/分析などを発表した。しかし同氏は、自動運転車に関するGoogleとの提携については、完全に沈黙を守った。

 代わりに、Ford Motorが完全自動運転車「Ford Fusion Hybrid」の試験車の数を、現在の3倍となる30台に増やすことや、Velodyneが開発した最新のライダーセンサー「Solid-State Hybrid Ultra PUCK Auto」をFord Motorの第3世代の自動運転車に搭載する予定であることなどが明らかになった。このSolid-State Hybrid Ultra PUCK Autoライダーは、手のひらに収まる大きさで、道路を約200m先までスキャンすることが可能だという。

Velodyneのライダーを見せるFields氏 Velodyneのライダーを見せるFields氏

 Fields氏は、「当社には、自動車メーカーとしての誇りがある。Ford Motorは今や、自動車メーカーであると同時にモビリィティメーカーでもある。既存の自動車事業と、未来の自動運転車開発事業の両方において、しっかりと地に足を付けている」と述べる。

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