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ザインが電源モジュール参入第1弾製品を出荷8Aの降圧DC-DCモジュール

ザインエレクトロニクスは2016年2月12日、同社として初の電源モジュール「THV81800」のサンプル出荷を開始したと発表した。高速負荷過渡応答特性と高い効率が特長という。

» 2016年02月16日 10時30分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

過渡応答「世界最高水準」(ザイン)

 ザインエレクトロニクスがサンプル出荷を開始した「THV81800」は、コントローラIC、パワーMOSFET、インダクター、その他ディスクリート部品を1つのパッケージに内蔵した電源モジュール。同社にとって初の電源モジュール製品に相当する。

電源モジュール「THV81800」

 入力電圧範囲は7.5〜28Vで出力電圧範囲は0.85〜4.0V。最大出力電流は8Aであり、FPGAやDSP、メモリなどへの電源供給用途を想定する。モジュールのパッケージサイズは15×15×2.82mm(LGAパッケージを採用)で、「通常の関連部品により電子回路基板を構成した場合に比較して実装面積を約半分に縮小できる」(同社)という。スイッチング周波数は500kHzになっている。

 大きな特長の1つが、独自スイッチングレギュレーター技術「Transphase」を用いたとする高速過渡応答で、「世界最高水準の負荷過渡応答特性」(ザイン)とする。加えて高い効率も特長とし、「4A駆動時の変換効率では、通常の電源システムと比較して約2%程度の向上を実現させることに成功した」としている。

 その他、独自の電源シーケンス制御技術「Powerlinker」を搭載し、複数の電源出力が必要な場合にそれぞれの電源同士をリンクさせることで、各電源レールの立ち上げや立ち下げの順序を自由自在に設定できる。

ラインアップ拡充を計画

 ザインでは、「クラウドサーバ、人工知能システム、高速画像処理/認識システム、各種産業機器などの高度な情報処理を実現しているユーザーのニーズに応えていくため、FPGA、DSP、DDRメモリなどの負荷をターゲットとした新製品を含めて、さらに製品ラインアップを拡充していく計画」としている。

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