「より広範なアプリケーションをターゲットにする」という自動車でさえも、インフォテインメント向け電源、USB、シリアルリンク、ラジオ、アンテナ、スマートキー、バッテリー、LED照明にフォーカスを絞る。いずれもスマホなど民生機器分野で培った技術を基盤に製品開発を進め、自動車市場向けに最適化した製品群が市場に受け入れられつつある領域で、今後、シェアを高めていく方針だ。「自動車向け売り上げは、2018年にかけて市場平均成長率の約2倍程度となる年平均9%成長を目指す」とする。
産業機器向けでは「電源で勝ち抜く」という明快な戦略を敷く。高電圧、高集積な電源ICという強みを打ち出して、競合との差別化を進めていく。
データセンター向けも同様に、高集積電源ICにフォーカス。そこに、100Gbps対応など技術的に先行できているとする光ネットワーク用ICへのフォーカスも続けるという。
事業を継続するモビリティと、ウェアラブル向けでは、電源、オーディオ、センサーに投資先を絞りながら、ウェアラブル機器をはじめとしたスマホ以外の成長ドライバーを模索していくことになる。また「今後も、自動車や産業機器向けの製品は、スマホなど民生機器分野で蓄積した技術ノウハウをベースに開発することになるだろう」(滝口氏)とモビリティと、ウェアラブル向けビジネスは技術面でのけん引役も担う。そのため、Maximにとって比較的新しい製品領域であるセンサーへの投資は継続され、将来的には自動車、産業機器分野への展開を図ることになる。
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