産総研スーパークリーンルーム(SCR)のシリコンデバイス一貫試作ラインを利用し、サンプル作製を実施。波長193nmのArFエキシマレーザー光源を使った液浸フォトリソグラフィー法を用いて、300mmシリコンウエハー全面に光ナノ共振器を作製した。
図3の電子顕微鏡写真のように作製した光ナノ共振器は、形状が均一で、垂直性も高い円形の空気孔が形成された。
さらに複数のサンプルの特性評価を行ったところ、平均で150万、最高で200万以上のQ値を得られたことを確認した。産総研では、「フォトリソグラフィー法でこのような高Q値が得られたことは、専門家の間でも驚くべきことで、産総研のシリコンフォトニクス研究に基づく半導体製造技術力が世界トップレベルにあることを示している」と成果を評価する。
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