PV用パワーコンディショナ―向けフルSiC IPMは、定格電圧600V、定格電流75Aである。Siベースのパワー半導体素子を搭載した従来製品に比べると、電力損失をほぼ半分にした。駆動回路や保護機能を内蔵することで高機能化を実現している。さらに、電力効率の向上や高周波動作により、リアクトルなど周辺部品の小型化を可能とした。もちろん端子配置など従来製品と互換性のあるパッケージで供給するため、パワーモジュールの置き換えも容易である。
「フルSiC IPMを採用すると、パワーコンディショナ―装置の電力変換効率を約1%向上させることが可能となる」(説明員)と話す。例えば、現行装置の電力変換効率が97%であれば、従来のIPMをフルSiC IPMに置き換えるだけで、効率を98%にすることができる。電力損失という視点では大きな改善につながるとみている。
三菱電機、熊本地区2工場で確認作業継続
半導体工場、余震で被害確認が難航――熊本地震
未来社会に貢献、三菱電機が研究成果披露
フルSiCモジュールが小田急1000形の心臓部を約40%省エネにCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング