Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、センサー処理の負荷を軽減できるPSoCアナログコプロセッサ「CY8C4Axx」を発表した。プログラマブルな汎用アナログブロックと信号処理用プロセッサをワンチップに集積した製品である。
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は2016年6月、センサー処理の負荷を軽減できるPSoCアナログコプロセッサ「CY8C4Axx」を発表した。プログラマブルな汎用アナログブロックと信号処理用プロセッサを集積した製品で、カスタムアナログフロントエンドの設計を簡素化できるという。
サイプレスのPSoC(プログラマブルSoC)は、マイクロコントローラーやメモリ、プログラマブルなロジック回路やアナログ回路のブロックなどをワンチップに集積した独自のSoCである。新製品は、こうした汎用PSoCの特長を生かしつつ、新たに開発した汎用アナログブロック(UAB)を含むプログラマブルアナログブロックと、「ARM Cortex-M0+」プロセッサコアを統合した、新しいカテゴリーの製品と位置付ける。複数センサーからの入力信号に対応するIoT機器や家電機器などに向けて開発した。従来の汎用PSoCに内蔵されるプログラマブルなロジックブロックは含まれていない。
プログラマブルアナログブロックには、プログラマブルアナログフィルターまたは14ビットデルタシグマ(ΔΣ)型A-Dコンバーターなどを設定できるUABをはじめ、4個のオペアンプ、分解能12ビットで1Mサンプル/秒のSAR(逐次比較)型A-Dコンバーター1個、10ビットシングルスロープA-Dコンバーター1個、36チャネル対応のアナログマルチプレクサ(AMUX)、CapSenseブロック1個などが内蔵されている。信号処理用エンジンブロックには、48MHz動作のARM Cortex-M0+プロセッサコアや最大32Kバイトのフラッシュメモリ、最大4KバイトのSRAMなどを搭載している。
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