有機/金属ハイブリッドポリマーの色は、含まれる金属イオンの種類や用いる有機配位子の構造で変わり、鉄イオンを含むと青色系、ルテニウムイオンで赤色系、コバルトイオンで黄色系、銅イオンで緑色系になるという。またコバルトイオンの酸化数を1価まで還元すると黒色になるという。「仮に3原色(赤、緑、青)のポリマーが実現できれば、各ポリマーの酸化/還元する電圧の違いを利用することなどにより、フルカラー表示のECディスプレイも作製できる可能性がある」(NIMS)としている。
NIMSでは今後、開発成果をさらに発展させ、大面積かつ低消費電力で表示できるディスプレイとして乗り物や建物における窓や内装、外装、家具、さらには衣服など「色のあるさまざまなものの色を透明にしたり、着色させたりできる“色の着せ替えを楽しむ新しいライフスタイル”を提案していく予定」とし、「2〜3年後に何らかの形で実用化したい」という。
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水と酸素の侵入を防ぐ、フレキシブル有機ELディスプレイの実用化へ一歩前進Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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