NVIDIAは、2017年会計年度第2四半期(2016年5〜7月)の業績を発表した。売上高は約14億3000万米ドルとなり、前年同期に比べ24%増加した。
NVIDIAは2016年8月、2017年会計年度第2四半期(2016年5〜7月)の業績を発表した。売上高は約14億3000万米ドルとなり、前年同期に比べ24%増加した。同第3四半期(2016年8〜10月)の売上高は16億8000万米ドル±2%と予想する。
2017年度第2四半期は「ゲーミング」「プロフェッショナル・ビジュアライゼーション」「データセンター」および「自動車」と、全ての事業領域で売上高を拡大した。ゲーム向けでは、ゲーミングGPU「Pascalファミリー」として、最速スピード、最大電力効率を達成したNVIDIA GeForce「GTX 1080/1070」など4製品の他、「NVIDIA VR Funhouse」や「NVIDIA Ansel」といった新製品を発表した。自動車向けは、ディープラーニングの先駆者であるニューヨーク大学の開発チームと、自動運転技術の研究を始めた。さらに、プロフェッショナル・ビジュアライゼーション向けやデータセンター向けもいくつかの最新技術や新製品を発表した。これらの成果が業績拡大に結び付いたとみている。
米国GAAPに基づく2017年度第2四半期の業績では、希薄後1株当たり利益が0.40米ドルとなった。前年同期の0.05米ドルから大幅に改善した。前四半期の0.33米ドルに比べても21%増となった。非GAAPに基づく希薄後1株当たり利益は0.53米ドルで、前年同期に比べて56%増、前四半期に対しても15%の増加である。
NVIDIAの共同創立者でありCEOを務めるJen-Hsun Huang氏は、「新しいPascal世代GPUに対する強い需要と、急速に高まるディープラーニングへの関心が、記録的な業績をもたらした」と述べた。また、「当社はグラフィックスとコンピュータビジョン、人工知能(AI)が統合された未来を創造すべく、重点的に取り組んでいる。こうした戦略が、ゲーミング、プロフェッショナル・ビジュアライゼーション、データセンター、自動車の全プラットフォームにおいて成長を促している」とコメントを発表した。
さらに、「ディープラーニングとAIは、あらゆる産業と市場に影響を及ぼすことになるだろう。当社は、ディープラーニング向けGPU演算スタック全般を進化させるために、過去5年間に多額の投資を行ってきた。そして今日、世界中の研究開発機関と連携し、その未来を作り出すための準備を整えている」とも語った。
なお、2017年会計年度第3四半期の予想についても発表した。売上高は16億8000万米ドル±2%の見込みである。売上高総利益率は、GAAPベースで57.8±0.5%、非GAAPベースで58.0±0.5%と予測する。営業費用は、GAAPベースで約5億3000万米ドル、非GAAPベースで約4億6500万米ドルを見込む。
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