東芝は2016年9月、ワイヤレス給電受電用IC「TC7766WBG」に関して、WPC(Wireless Power Consortium)が策定した無接点充電の国際規格「Qi(チー)v1.2 EPP((Extended Power Profile)」の認証を取得したと発表した。「15W受電可能なICとして認証を取得した唯一の製品」と同社は主張する。
TC7766WBGは、電磁誘導方式を用いており、出力電力は最大15W、出力電流は最大1.7A、出力電圧設定は5〜14Vとなっている。今回認証されたのは15W向けの「TC7766WBG-M000」だが、同社は5W向けのBPP(Baseline Power Profile)に準拠した「TC7766WBG-M010」もすでに用意している。
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60〜200Wワイヤレス給電の実現へ、新WGが発足
「Wireless Power Consortium(WPC)」会長のMenno Treffers氏は2016年4月、東京都内でワイヤレス給電規格「Qi」のロードマップを説明した。最大受電電力15Wの急速充電が可能になる仕様に加えて、60〜200Wの実現に向けた新しいワーキンググループが発足されたと発表した。
15Wワイヤレス給電仕様が公開、2つの新たな方式
ロームの主席技術員である成清隆氏は、WPCが主催した「ワイヤレスパワー総合展示会&セミナー」(2016年4月8日)において、最大受電電力15Wであるワイヤレス給電規格「Qi Medium Power」のシステム構成や従来仕様との違いなどを一般向けに初めて公開した。