RZ/G Linuxプラットフォームでは、Linux標準パッケージ以外の機能拡張も容易にするため、サードパーティーと連携した動作検証済みミドルウェアも提供される。現状、NECが顔検出/照合エンジンを、NECソリューションイノベータが性別・年齢自動推定システムを、図研エルミックがネットワークカメラモニタリング用ONVIFプロトコルなどをRZ/G Linuxプラットフォーム対応の動作検証済みミドルウェアとして提供。「2017年春には、海外を含め20社以上のベンダーから、RZ/G Linuxプラットフォーム対応の動作検証済みミドルウェアが提供される見込み」としている。
さらに複数のボードベンダーから、量産にも対応するRZ/G Linuxプラットフォーム対応ボードも発売され、「量産立ち上げにかかる時間も短縮できる。RZ/G Linuxプラットフォームを使用することにより、機器開発の時間、コストを40%程度低減できる」としている。
RZ/Gシリーズはこれまで、「RZ/G1E」(動作周波数1GHz、ARM Cortex-A7×2コア)、「RZ/G1N」(同1.5GHz、同A15×2コア)、「RZ/G1M」(同1.5GHz、同A15×2コア)の3製品を提供してきたが、RZ/G Linuxプラットフォームの提供に合せて、同RZ/G Linuxプラットフォーム対応するセキュリティ強化版「RZ/G1E-PF」「RZ/G1N-PF」「RZ/G1M-PF」「RZ/G1H-PF」の提供を新たに開始。RZ/G1E-PF、RZ/G1N-PF、RZ/G1M-PFは、これまでのRZ/G1E、RZ/G1N、RZ/G1MをベースにRZ/G Linuxプラットフォームに対応するためのセキュリティ用アクセラレータを搭載した製品。RZ/G1H-PFは、RZ/Gシリーズの最上位性能品種で1.4GHz動作の同A15を4コア、780MHz動作の同A7を4コア搭載する。なお、RZ/G1H-PFと同じコア構成でRZ/G Linuxプラットフォーム非対応版の「RZ/G1H」も同時に製品化している。
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