IDTは2016年12月、15Wワイヤレス給電のレファレンスキットを発表した。同キットはトランスミッター(送信機)とレシーバー(受信機)などで構成され、Wireless Power Consortium(WPC)のワイヤレス給電規格「Qi 1.2.2」に対応している。エンジニアは、自身の設計において短期間でワイヤレス充電機能を導入できるという。
15Wワイヤレス給電仕様が公開、2つの新たな方式
ロームの主席技術員である成清隆氏は、WPCが主催した「ワイヤレスパワー総合展示会&セミナー」(2016年4月8日)において、最大受電電力15Wであるワイヤレス給電規格「Qi Medium Power」のシステム構成や従来仕様との違いなどを一般向けに初めて公開した。
60〜200Wワイヤレス給電の実現へ、新WGが発足
「Wireless Power Consortium(WPC)」会長のMenno Treffers氏は2016年4月、東京都内でワイヤレス給電規格「Qi」のロードマップを説明した。最大受電電力15Wの急速充電が可能になる仕様に加えて、60〜200Wの実現に向けた新しいワーキンググループが発足されたと発表した。