Thread対応無線モジュール、アンテナ一体型:IoT化やM2M化に対応
SMKは、通信規格「Thread」に準拠したアンテナ一体型無線モジュール「1075FC」を開発した。2017年3月より評価ボードの貸し出しを始める。
SMKは2017年2月、「Thread Group」がホームネットワーク向けに策定した通信規格「Thread」(スレッド)に準拠したアンテナ一体型無線モジュール「1075FC」を開発、2017年9月より受注を始めると発表した。評価ボードの貸し出しは2017年3月より開始する。
Thread規格に準拠したアンテナ一体型無線モジュール「1075FC」の外観
Threadは、無線メッシュネットワークを形成することができる。また、IPv6に対応しているため、インターネット/LANのIP通信網とシームレスな通信を可能にしているのが大きな特長である。高度なセキュリティ機能や電力消費が小さく端末機器の長期間駆動が可能、といった特長も備えている。
1075FCは、物理層にIEEE 802.15.4を採用し、周波数帯は2.4GHzを用いる。モジュールの外形寸法は15.5×28×5mmで、用途に応じて10以上のスリープモードを選択することが可能となっている。インタフェースはGPIOやUART、SPI及びI2Cをサポートしており、ホームネットワーク機器や産業機器との接続も容易に行うことができる。また、端面スルーホール接続により面実装が行え、機器の薄型化を可能とする。
同社は、モジュール単体で日本電波法の認証を取得する予定である。開発コストの低減や開発期間の短縮が可能になるという。IoT(モノのインターネット)化やM2M(マシンツーマシン)化に取り組むホームネットワーク機器、産業機器などの用途に向ける。
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