ADI、ネットワーク向けGaNアンプメーカーを買収 : 買収条件は非公開
Analog Devices(アナログ・デバイセズ)は2017年3月30日(米国時間)、ブロードバンドネットワーク向けにGaAsアンプやGaNアンプを提供する米国のOneTree Microdevicesを買収する。買収額は非公開。
Analog Devices(アナログ・デバイセズ、以下ADI)は2017年3月30日(米国時間)、米国の株式非公開企業で、ブロードバンドネットワーク向けGaAs(ガリウムヒ素)アンプとGaN(窒化ガリウム)アンプを手掛けるOneTree Microdevicesを買収すると発表した。買収金額など、取引にかかわる条件は非公開。
OneTree MicrodevicesのGaAsアンプおよびGaNアンプがADIの製品ラインアップに加わることで、ADIは、次世代のケーブルネットワークのシグナルチェーンにおいて全ての領域をサポートできるようになるとする。
OneTree Microdevicesは、米国カリフォルニア州サンタローザに拠点を置くファブレス企業で、DOCSIS 3.1など次世代のケーブルTV規格に準拠した製品を提供してきた。
ADIのRF/マイクロ波事業部門担当バイスプレジデントであるGreg Henderson氏は発表の中で、「ケーブル事業者が家庭や企業向けのブロードバンドインターネットサービスを拡充していく上で課題となっている、帯域幅や電力効率の問題を解決できる体制が整った」と述べている。
なお、ADIは2017年3月10日(米国時間)に、Linear Technologyの買収が完了したと発表したばかりである。
衝撃の「ADIのリニア買収」背景と今後
日本時間2016年7月27日の朝、国内半導体業界にも衝撃が走った。営業利益率4割を超える超優良半導体メーカーLinear Technology(リニアテクノロジー)が、Analog Devices(ADI、アナログ・デバイセズ)に買収されることで合意したという。業界関係者は「まさかリニアが!」と驚くとともに、「なぜ、リニアが?」と首をひねった――。
日本のメーカーに救われたスイス発ベンチャー
昔も今も、シリコンバレーでは数多くのベンチャー企業がしのぎを削ってきた。日本からはなかなか見えてこないであろう、これらの企業を、今回から複数回にわたり紹介する。まず取り上げるのはPCの周辺機器を手掛ける大手メーカー、ロジテックだ。今では世界中で事業を展開する同社だが、このような成長を遂げられることになった影には、ある日本メーカーの存在があった。
ADIのリニア買収が完了
Analog Devices(アナログ・デバイセズ、ADI)によるLinear Technology(リニアテクノロジー)の買収が、2017年3月10日(米国時間)に完了した。
TDKがICsenseを買収、センサーに不可欠なASICが狙い
TDKは、同社の子会社であるTDK-Micronasを通じて、自動車や産業などの分野向けにASICを開発するベルギーICsenseを買収すると発表した。
村田製作所が米国の新興電源ICメーカーを買収
村田製作所は米国の半導体メーカーであるArctic Sand Technologiesを2017年4月初めにも買収する。
“オールGaN”のパワーICでアダプターが1/2に小型化
Dialog Semiconductor(ダイアログ・セミコンダクター)が、GaNパワーICを発表した。これによって同社は、GaNパワー半導体市場に本格的に参入する。同社は2016年8月24日、東京都内で記者説明会を開催し、GaNパワーIC「SmartGaN DA8801」の詳細を説明した。
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