高分解能オシロなどで、省電力化設計を支援:テクノフロンティア2017
テレダイン・レクロイ・ジャパンは、「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア2017)」で、電源制御ICなどの評価とデバッグに関するソリューションを紹介した。
テレダイン・レクロイ・ジャパンは、「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア2017)」(2017年4月19〜21日、千葉・幕張メッセ)で、電源制御ICなどの評価とデバッグに関するソリューションを紹介した。モバイル機器の消費電力低減に向けた計測手法の提案である。
ブースでは、ジェスチャー操作に対応した高分解能オシロスコープと各種プローブおよび解析ソフトウェアなどを組み合わせた「パワーマネジメント解析ソリューション」や「モータードライブパワー解析ソリューション」「パワーデバイス解析ソリューション」などを紹介した。
パワーマネジメント解析ソリューションを構成するオシロスコープ「HDO8000Aシリーズ」や電源レールプローブ「RP4030」
パワーマネジメント解析ソリューションは、帯域が1GHzで入力8チャネル、分解能12ビットのオシロスコープ「HDO8000Aシリーズ」と電源レールプローブ「RP4030」、電流プローブ「CPシリーズ」および解析ソフトウェアなどを組み合わせた計測システムである。負荷が動的に変動する条件下で、電源制御ICの複数の相、複数のDC電源および電源レール、他の信号を同時にモニターすることができるという。
特に、HDO8000Aシリーズは、分解能が12ビットと高く詳細な解析を可能にするとともに、8つのアナログ電圧または電流信号を同時にモニターすることができる。また、RP4030は設定できるオフセット電圧範囲が±30Vと高く、多くの電源・電圧レールを画面中央に表示させながら、例えば5mV/divという高感度レンジで波形を観測することが可能だという。
「RP4030を用いることで、オフセットを加えて感度を高めても、ノイズの影響は少ない」(説明員)という。また、「電源制御ICを用いた電源回路の特性評価やデバッグを十分に行うことで、電源品質が向上しバッテリーの駆動時間を改善することにつながる」と話した。
↑特集ページへ↑
- IoT開発キット、モジュラー構造で変更も容易
オン・セミコンダクターは、「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア 2017)」で、モジュラー構造のIoT(モノのインターネット)開発キットについて、その応用事例を交えてデモ展示した。
- 三菱電機がSiC-SBDを単体で提供、高いニーズ受け
三菱電機は「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア2017)」(2017年4月19〜21日、幕張メッセ)で、SiCパワーデバイスや、鉄道や大型産業機械向けの高電圧IGBTモジュール、水を流して直接冷却できる自動車用パワーモジュールなどを展示した。
- GaNで効率90%、電動自転車用無線給電システム
Transphorm(トランスフォーム)は2017年4月19〜21日の会期で開催されている展示会「TECHNO-FRONTIER 2017」で、電動自転車用ワイヤレス充電システムなど自社製GaN HEMTの採用事例を紹介している。
- SiCとリカロイで電力変換モジュールが従来比1/3に
アルプス電気は、「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア2017)」(2017年4月19〜21日、幕張メッセ)で、従来品に比べて体積を3分の1に小型化した電力変換モジュールを展示した。SiCパワーデバイスと、アルプス電気独自の材料を使ったコイルによって、この小型化を実現した。
- Li電池セルのOCV試験を大幅に短縮
キーサイト・テクノロジーは、「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア)」で、リチウムイオンバッテリーセルの自然放電試験に関する評価時間を大幅に短縮できる測定システムを展示した。
- ジェスチャーで直観操作、ミッドレンジオシロ
テレダイン・レクロイ・ジャパンは、ジェスチャーコントロール機能を搭載したデジタル・オシロスコープ「WaveRunner 8000シリーズ」を発表した。ピンチやフリックなどの動作で、効率的な機能設定や波形観測を可能とする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.