DRAMとNANDフラッシュメモリの価格が上昇していることから、2017年第2四半期(4〜6月期)におけるSamsung Electronicsの売上高が、Intelを超える可能性が出てきた。
メモリチップの価格上昇により、2017年第2四半期(4〜6月期)Samsung Electronicsの売上高がIntelを追い抜く可能性が出てきた。IC Insightsが予測している。
DRAMとNAND型フラッシュメモリのASP(平均販売価格)が上昇していることから、Samsungの売上高が増加しているという。IC Insightsによれば、2017年第1四半期(1〜3月期)のDRAMのASPは、前年同期比で45%上昇し、NANDフラッシュのASPは同40%上昇した。
もしIntelの2017年第2四半期の売上高が、同社が予測している通り144億米ドル前後であれば、Samsungの売上高がIntelを上回る可能性がある。
Intelは1993年以降、半導体メーカーの売上高ランキングで首位を維持している。もしメモリが2017年を通じてこのまま安定した価格を維持すれば、Samsungは四半期だけでなく通年でIntelを抜く可能性もある。IC Insightsによると、両社とも2017年通年の売上高が約600億米ドルに届くペースで売上高を伸ばしているという。
ただし、IC Insightsのプレジデントを務めるBill McClean氏は、「メモリ価格というのはサイクルがあるので、(Samsungの売上高がIntelを上回ったとしても)1回限りのことになる可能性もある」と、EE Timesに述べた。
IC Insightsは、2017年後半にはメモリ価格が落ち着き始めると予測している。ただし、DRAM、NANDフラッシュともに市場は成長基調にあり、DRAM市場は前年比39%増、NANDフラッシュは同25%になるとしている。
【翻訳、編集:EE Times Japan】
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