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AT&Tが28GHz帯の無線テスト装置を披露、DARPAは「6G」計画もNIWeek 2017(1/2 ページ)

National Instruments(NI)が米国で開催中のプライベートイベント「NIWeek 2017」では、同社の製品を使った事例が多数紹介されている。基調講演では、AT&Tが、28GHz帯対応のチャンネルサウンダーのデモを披露。さらに、米国防高等研究計画局(DARPA)は、「6G(第6世代移動通信)」に向けたプロジェクトを紹介した。

» 2017年05月25日 13時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

28GHz帯のチャンネルの伝搬特性を高速に計測

 National Instruments(NI)は、2017年5月22〜25日にかけて、プライベートイベント「NIWeek 2017」を米国テキサス州オースチンで開催中だ。

 5月22日(現地時間)に行われた基調講演では、AT&Tが5G(第5世代移動通信)開発の一環として、28GHz帯対応のチャンネルサウンダーのデモを披露した。このチャンネルサウンダーは、NIWeek 2017に合わせてNIが発表した、27.5G〜29.5GHz帯に対応するミリ波ヘッドを用いたものだ。

左=AT&Tが開発した28GHz帯対応チャンネルサウンダーのレシーバー。上部のドーム型のものはアンテナで、64個のアンテナを搭載している。ちなみにAT&Tの開発チームは、その形から「Porcupine(ヤマアラシ)」と呼んでいるそう/右=こちらがトランスミッター。赤枠内が、NIの新製品であるミリ波ヘッド(クリックで拡大)

 同システムの最大の利点は、28GHz帯における信号の伝搬特性を高速に測定できることだ。AT&Tによれば、ミリ波ヘッドではなくスペクトラムアナライザーで構成していた従来のチャンネルサウンダーでは15分かかっていた測定を、今回開発したチャンネルサウンダーを使うと、わずか150ミリ秒以下で測定できるという。つまり、ほぼリアルタイムに伝搬特性のデータを得られることになる。

AT&Tは、実際に28GHz帯の電波を送受信して、伝搬特性を測定するデモを披露した(クリックで拡大)
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